夜のガスパール

ー米国NP取得を目指す現役ナースの記録ー

新人だから、ではないけれど/ 視点と余裕

中学でテニス部だった時

 

1年生はボール拾いをさせられていた

 

野球部を見ていても

 

1年生はボール拾いをさせられていた

 

 

 

 

 

 

1年生、新人は

球拾いや、部室の掃除など

雑用をさせられることが多い

 

 

「この上下関係て嫌い」

そう思っていた

 

 

しかし

 

これは果たして

一番下だから

 

という理由だけだろうか

 

 

 

看護の世界ではどうだろうか

 

 

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新人の時よく言われたことがある

 

「汚物室見てきて」

「汚物室片付けてきて」

「新人なのに汚物室全然片付けないんだけど」

「外回りやって」

「外回りって新人がやるもんでしょ」

「今はそれくらいしかできることないんだから」

 

 

 

ー 新人だからか? ー

 

 

自分が新人の時に

そのようなことを言われたり

そのような育て方、教育の仕方をさせられると

自分が先輩になったときも

同じように指導してしまいがちだ

 

 

だが私は

新人の時に感じた違和感を

決して忘れてはいない

 

 

やたらと

「新人だから汚物室片付けて」

が口癖の先輩がいた

 

 

それが嫌だったかというと

別に嫌な気分はしない

 

新人なんだから汚物室片付けるみたいな

雑用をするのは当たり前だし

先輩にやらせるわけにはいかないし

それに、今新人としてできることは少ないんだし

重症の部屋をみている先輩たちは汚物室の片付けなんて

している隙もないんだから

物理的にできないんだから

できることが少なくて手もあいている新人がするのは

当たり前だ、そうだそうだ

 

 

そう思っていた

 

 

だけど

中には「新人だから」という理由で

その仕事を押し付けてくる先輩もいた

 

 

それは上下関係のある世界で働く以上

仕方のないことかなと

 

 

新人らしさをまっとうした

 

 

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まだ私が新人だったある時

 

以前リーダートライの記事でも登場してきた

天使のように優しい先輩Kさんが汚物室にいた

私の新人の頃からの憧れの先輩だ

 

その先輩は

その日一番大変なトータルリーダーをしていた

病棟全体を取り仕切るリーダー役だ

 

 

忙しいにきまっているし、

雑用なんてもちろんしている暇はないし、

仕切ったり采配したりDrに連絡をしたりして

重大な役目と責任を追っていて

ナースステションから一歩も離れられないほど

忙しく働いていた

 

しかしそのK先輩が

なんと汚物室にいて

 

1つや2つの尿器だけではない

全部の、尿器やベースン、ケアに使用する物品などの

後片付けをしていた

 

私は新人として

K先輩よりも早くこの荒れた汚物室の状態に気づけなかったこと

先輩に、しかもリーダーという役目の人に、片付けをさせてしまっていることが

申し訳なさすぎて、

 

 

 

「Kさん!!!!!すみません!!!気付かなくて!!!やっていただいて!!!あとは私がやるので、置いておいてください。すみません、Kさんリーダーなのに!!私たちがやります!」

 

と必死に焦ってあやまった

 

 

するとKさんは

 

 

おきまりの天使のような優しさとハムスターのような可愛さで

 

 

「ええっ、全然大丈夫だよ???全然やるよ!私も今手があいているし、できるから大丈夫だよ、ありがとう^^それより自分のお部屋の業務は大丈夫?」

 

 

 

と、1mm も先輩の威圧感と、リーダーの殺気を出さない口調で

返答をしてくれたのだ

 

 

その優しい言葉に

私は感動した

 

 

リーダーでも進んで汚物室綺麗にするんだ?

ていうか、こんなに忙しい中で汚物室を片付ける余裕がどこにあるんだ?

いや、余裕なんてないはずなのに、なんとかその時間を見つけて片付けてるんだよね?

意識しないとできないことだし、メンバーへの思いやりがないとできないことだ。

 

 

 

少なくとも新人の私にはそんな視点も余裕もなかった

 

 

この気づきが新人の頃の私の価値観を変えた

 

 

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そう、新人は、業務に慣れていないこともあって

先輩に比べてしている仕事量は少ないけれど仕事には追われていて

外回りや汚物室の片付けなどをしようという余裕がなかなかない

 

かといって、頭の中に

「汚物室の片付けしなきゃな、今頃荒れているかな、他の先輩たちは忙しいから汚物室に行く時間なさそうだな」という想像と予測もできない

 

さらに

「自分はかなり忙しい、でも今自分が片付けないとみんなに業務の影響が出ちゃう、他のメンバーが業務に集中できるように、自分が進んで片付けに行こう」という他のメンバーへの気遣いもまだできない

 

 

 

そう、新人の私にはそもそも

そんな視点も余裕もなかった   

のである。

 

 

しかし、口うるさく

「汚物室見てきて」

「汚物室片付けてきて」

「できること少ないんだから汚物室くらい進んでやろうね」

と言われるうちに、

 

否が応でも

 

汚物室を見に行く習慣がつき、汚物室を片付けなければという気持ちになり

汚物室は今頃綺麗だろうか、という

視点をもてるようになった

 

そして、たとえ自分が業務に追われ忙しくても

可能な限り隙間時間で汚物室を片付けに行く努力をした結果

 

 

忙しくても汚物室を片付ける隙間時間のコツをつかみ

余裕をもてるようになった

 

 

この、視点と余裕を新人のうちに身につけた結果

 

 

今は、どんなに自分が忙しくても

隙間時間で汚物室を片付ける習慣がついたし

義務感ではなく、自ら片付けたいという気持ちでいられるし

後輩に押し付けるような気持ちにもならない

 

 

さらに、それが他のメンバーにも伝染して

どんな立ち位置のスタッフでも

進んで汚物室を片付ける風習があるし

 

なにより汚物室が綺麗だと

業務が円滑に進み

メンバーの業務をサポートすることに繋がっている

 

 

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毎年新人さんには

「汚物室を進んで綺麗にしようね」

 

という言葉がけと、指導をする瞬間が必ずある

 

 

でも私は新人さんだから、という思いではない

 

 

いちスタッフとして、身につけるべきことだから、

という意味合いで指導をしている

 

ただ、これを新人さんに伝えるのも、理解してもらうのも、

なかなか難しい

 

誤解してほしくなくて、私はストレートに伝えるようにしている

 

 

 

「新人だから、下のスタッフだからって、汚物室を綺麗にして、って考えは、私は全くないの。上のスタッフもみんな汚物室片付けるし、私も気づく限り、手の空いている限りは片付けなきゃって意識でいつもいるんだよ。でもね、仕事に追われていて、余裕もなくて、汚物室片付けないとって視点も少ない新人のうちは、忙しい中でも汚物室を片付ける、っていう練習をして、習慣を体に染み込ませないと、今後もっと重症な患者さんをみていくようになって、2年目3年目ってなったときに、全く片付けまで視点がいかないナースになってしまうと思うし、余裕ももてなくなると思うんだよね。だから、そういう意味でね、新人のうちに、あえて意識をして汚物室の片付けを頑張って欲しいんだ。」

 

 

うまく伝わっているだろうか

 

 

もし、新人だから、という理由だけで汚物室の片付けを指導している先輩がいたら、

しかもその先輩に限って汚物室を全く片付けず後輩にやらせるような人だったら

 

 

その先輩には一度振り返っていただきたい

 

そして、

 

「新人だからってなんで汚物室片付けなきゃならないんだよ」

とふてくされて考えている新人さんがもしもいたら

 

 

ここに書いたような考え方に

シフトチェンジをしてほしい

 

 

そして自分が先輩になったときに

新人さんに

 

 

「新人は汚物室の片付け」

という指導を押し付けないようにしてほしい

 

 

行動、考え方、指導方法は

伝染してしまうから。

 

 

 

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